神戸大学演劇研究会 はちの巣座 稽古日誌~Bee Happy~

神戸大学演劇研究会はちの巣座のブログ。レッスンデイズ、部員の毎日、など。

一番好きなお寿司はサーモンです@炙ルーシェ

おはようございます。かたまりこと炙ルーシェです。
今公演では舞台監督やらせていただいてます。舞台監督です、舞台監督。もっともやらないだろうなあと思っていた部署です。
心臓いたい。この20年間、責任という言葉から離れたところで生きてきました。飄々と、へらへらと生きているのが性に合ってる、
そう思っていましたから。心臓痛い。
公演を振り返ると反省点ばかりです。しかし、反省点よりも感謝することのが多かった気がします。また学んだこともたくさんあります。いい経験をたくさんさせてもらったので、舞台監督も悪くなかったかな、と。もうすぐすべてが終わる今になってはこう言えます。あと舞台監督っていう響きがかっこいいのでそれも。

さて、今回のお題は「嘘」ということ。そこで、「嘘だあ」と思われるような話をしたいと思います。嘘のベクトルが他と違うような気がしますが、どうかしばらくおつきあいください。話が以下たらたらと続きます。
私の祖母に関する話です。

私には大好きな祖母がいました。享年85歳。私が高2の時、がんで亡くなりました。祖母にがんがあることを父の口から告げられ、そう日が経たないうちに容体が悪くなり、祖母は入院しました。
かつて祖母が頭に大きなけがをして入院していたことがあったのですが、その時はけろっと無事に家に帰って来たので、今回も大丈夫だろうと、祖母は強いし、がんなんて一笑してやっつけてしまうだろう、と日に日にやせ細っていく姿を見舞いに行くたびに見ていたのに、心の奥底ではなぜか祖母は死なないのだと、本気で思っていました。今思うと悲しい現実逃避ですね。祖母が死に近づいていることから目を背けていたんです。
祖母の死を告げられた時のことは今でもよく覚えています。空白の世界に一人取り残されたようなそんな感覚、悲しいといった感情はまず出て来なくて、ただただ無感情。涙だけが面白いくらいにぽろぽろと溢れてきて、床に落ちていくのをずっと見つめていました。
この祖母が今回のお話にどうかかわるかと言うと、
私が辛くて辛くて仕方のない時に、必ず祖母が夢に出てくるのです。
今公演中も、例にたがわず祖母が夢枕に立ちました。ただ、今回は過去の物とは少し違って、ただただ私が号泣して祖母に懺悔するだったり、私が違う状況下にいたりするのではなく、
はっきりと、舞台監督であるという今の私の状況そのままの夢だったのです。
「感謝だけは忘れちゃいかんよ。それさえ忘れなければ大丈夫。周りの人に恵まれていることに感謝しなさい。」と、生前の、私が大好きな笑顔で祖母はこう私に告げました。


自身の故人にたいする愛惜だったり執着だったりが関係している等、故人が夢枕に立つということについては諸説ありますが、
私は故人が現世に生きる人を思い、現れてくれるのではないかなと思っています。(普段はスピリチュアルなものはあまり信じたくはないのですが、都合のいいことは信じるタイプです。)
皆さんはどう思いますか?この話、嘘だと思いましたか?笑
どう受け取ってもらってもかまいません。ただ単純な思考回路でできている私にとっては、本当にいつもタイミングの良い時に祖母が現れるので、そう思ってしまいます。特に今回の夢がリアルだったためなおさらです。
祖母にそう言ってもらいたい、誰かに道を示してもらいたいという私の弱い心が都合よく解釈をつけて見た夢なのかもしれませんが、とにかくこの日見た夢を私は忘れられません。

以上!お次は作り話です。
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あの日、彼から唐突に夢十夜を話された時、素直に思った。
「………やばい人だ」と。
私の脳内で警鐘がガンガンガンガンンガンと鳴り響いた。
なんだこれ今まで普通に話してたよね私達?ただの仲いいAくんBちゃんだったじゃん?どうしちゃったのAくんんn

これは聞こえなかったふりをするに限る。そう思いものすごい勢いで彼に背を向けた瞬間。なんということでしょう。極度の緊張状態からいきなり動き出したことで全身をつってしまったのである。
逃げることはもはや不可能。しかし彼の発言をこのままスルーすることも不可能。いつの間にか私はこう口走っていた。
「こんな夢をみたの……ある人が壁の前にたってるの。そしてずっと謝ってるの。ごめんなさい許してって。壁を向いて。ずっと。だから私、よくわからなかったけど許してあげようと思って近寄ったの。でも私が近寄るだけその人は離れていって、全然近寄れなかったの。そして気づいたらいなくなってしまっていたの。」

なによそれ、って感じだった。ポカンとした。私は何を言っているんだろう?と。でも彼はこの発言に対しても至って真面目だ。目が真剣だ。まじかAくん。正気かAくん。
後戻りできなくなった私は更に話を続けてしまう。
「夢十夜バトルロワイヤル…受けて立とうじゃないの。」

この仮想ゲームをだらだらとつづけた。毎日毎日毎日、何が夢で何が現実か。この現実は夢なのか。これは夢なのか現実なのか。あまりにも彼と繰り広げるハイレベルな夢十夜バトルロワイヤル(仮)に気が狂うかと思った日も少なくはない。
しかし、そんな彼との日々を楽しんでいる自分もいた。この感情は…?

そんな日が一年続いた日、彼の様子が少しずつおかしくなっていることに気づいた。眼はあの日のように真剣だが私を見ていない。彼の眼は夢におぼれている様だった。挙動が怪しくなった。そこにいるはずのない人のことを話し始めた。彼はまるで、彼の話す夢に生きている様であった。
彼は…どうなってしまったのか。夢が現実を侵食しているようで、背筋がぞっとした。

彼を、なんとか、引き戻さねば。

そう決心した次の日、いつものように夢十夜バト(略)をしながらの帰り道、唐突に彼が「よし、仲間を増やそう!」
と走り出した。彼の眼はもはや、現実を見てはいなかった。

「待って! Aくん!!   そっちは…!!!!!」

Aくんは崖から落ちた。



それからのことは覚えてない。私はAくんを見舞いに行く日々。入院しても彼の症状は一向によくはならない。
彼の眼は私を見てはくれない。今日もまた、耐えきれなくて病室を後にする。

また来るね。
私は彼にそう伝え、自分があの時軽い気持ちで彼の夢物語を真似したことを後悔しながら、そっと個室の扉を閉めた。


どうしていいのか分からない。どうすれば彼を救ってあげられるのか分からない。
いっそ私も夢におぼれてしまおうか。
いつの間にやら私は彼が落ちた崖にいた。  あ、ここから落ちれば私も…

そう思い一歩踏み出そうとした瞬間


「おい」
と声をかけられた。

振り向くとそこにいたのは綺麗な長髪と青い目を持った、
でも黒いジャケットについたポケットに手を突っ込んだ姿が少しけだるげそうな少女だった。
けだるげながらもその眼はしっかりと私をとらえて離さなかった。

その眼は私を見つめていた。

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多々引用しました。これどうやって完結するんだろう。
頑張れ。


最後もう少しだけ話します。

今公演は感謝することが多かったです。何度も目の前の障壁にくじけそうになり、視野が真っ暗になりました。自分ひとりで苦しんでいるような独りよがりに陥り、海の底で物言わぬ貝になりたいとも思いましたが、ふっと祖母の夢を思い出し、そんな自分を冷静に見つめると、励ましの言葉だったり、気づかいだったりが周りには溢れていました。
辛くて大変なのはみんな一緒。みんなでこの公演を進めているのだと、だから支え合うのだと、原点に返ることが出来ました。 
支える形はそれぞれですが、例えば愚痴を聞いてもらう、これも支えてもらうことだと思います。マイナスの言葉の浸透力はすごいです。簡単に人を不愉快にできます。愚痴を聞いてもらうということは、聞いてくれる人を自分と同じ気持ち(怒りとか悲しみだったり)にさせうる行為であり、自分の苦しみを共有してもらうことと同意ではないかなと。
感じ方は人それぞれでしょうが、何ともないと思っていても、自分からであれ、人からであれ発せられるマイナスな言葉は心に蓄積されてしまうのではないでしょうか。なので愚痴一つにしても、愚痴を聞いてもらう人、その人の心を弱らせてしまうかもしれないという責任が自分に生じ、聞いてもらうだけの責任をとらなければならない。そして、それを受け入れてくれるその人に感謝の気持ちを忘れてはいけない。自分の言葉に責任を持つことは自分を守るためでもあり、人を守るためでもあると強く感じた公演でもあります。
なぜこんなことを書いているのかというと、実際私が今公演中、多くの人に心配事だったり愚痴だったりを聞いてもらっていたからです。多くの人に不愉快な思いをさせてしまっていたのだろうなと、今振り返ると恥ずかしく思います。ごめんなさい、それでも支えてくれてありがとうございました。みんなのおかげで生きて本番を迎えられそうです。


終わりです。長い!!!!!!!!!!!!
文章力もなく大したことも書いてない。この文章分、思うところが多くあった公演だと察して下さればうれしいです。


さて、スタッフブログを締めくくってくれるのはー!きゃわだ!!
今回も照明として活躍してくれています。ハードなスケジュールにも関わらず、素敵な照明を仕上げてくれて本当にありがとう!


それでは最後になりましたがみんなが頑張ってくれた秋冬公演、もう本番です‼
ぜひご来場ください、会場にてお待ちしております。
  1. 2016/12/01(木) 16:09:03|
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神戸大学演劇研究会はちの巣座と申します。稽古したり、公演うったり、さぼったり、遊んだり。

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